暫らく休憩所で話していた3人だったが、時間が経つにつれイザークの機嫌が悪くなっていった。
それを暫らくは面白そうに見ていたニコルと。(ただ、2人は顔に出していません。)
そしてイザークの不機嫌が頂点に届きそうな時、はイザークだけに聞こえるように何か囁いた。
それを聞いたイザークは首から上を真っ赤にさせた。
そして勢い良く立つとの手を引っ張りそこから出て行った。
それに動じもせずそのままイザークに引っ張られながらは後にいる2人に笑顔で言った。
「失礼しますね。それでは、また」
と―――。
Meeting again 〜愛しいあなた〜
部屋に着いたイザークと、すぐに話を再開していた。
「、もう何処にも行くな。・・側に居てくれ」
たださっきからこの調子だ。
を後から抱き込んで肩に頭を乗せているイザーク。
はというとイザークの腕の中で困ったような表情をしていた。
なぜこのような状態になったかというと・・
イザークは話が一区切りすると1番聞きたかったことを聞いた。
「、今まで何処にいたんだ?」
はその質問に言いずらそうに答えた。
「オーブには戻っていたんだけど、連合軍の方に呼び出されて・・」
イザークはそれを聞いて唖然となったが、なんとか自制し、慌てたように言った。
「じゃ、じゃあ。ヘリオポリスの工場区には?」
「行ったけど・・」
それを聞いたイザークはまた黙ってしまった。
無理もないもしかしたらが危ないめに遭うかも知れなかったのだから。
そんなイザークには恐る恐る聞いた。
「イザーク?ぉ、怒ってる?」
「当たり前だ!!」
「だって・・」
「だってじゃない、戦闘に巻き込まれたらどうするつもりだったんだ!?」
「その時はその時で・・」
「!!よくそんなで生きていられたな!」
その言葉を聞いては怒りを露わにした。
そしてイザークとの距離を取り、イザークと反対側に顔を向けた。
「わっ、悪い」
「いいわよ。別に」
それからイザークはに弁解を求め続けるのだった。
なんだか今の状況とは関係ない気がするのだか、原因はこれである。
それからやはりイザークは時間をかけてに弁解し、許して貰えるまでにこうなってしまった。
にとってそんなことを言われるのは困る。
別にイザークの側に居ることが嫌なわけではなく、今にはやらなくてはならないことがあるのだ。
もちろんイザークだって分かってないわけではない。
だが3年近くも離れているのであればいくらに甘いイザークでも止めさせたくなるのだろう。
それだけではなく、今は知っての通り戦争中である。
だから戦闘力のない位置民間人が戦乱の中歩き回るのは心配なのだろう。
しかしコレはイザークがそう思い込んでいるだけで本当は語弊があるのだが・・・。
そしての表情が困っていることに気付いたイザークは出来れば言いたくなかったことを口にした。
「母上ものことを心配していた。だから会ってやって欲しい。」
仮にも母親に対する言葉でないようなセリフなのは置いといて、イザークは真剣に言った。
その真剣さがまた強まったことを感じ取ったは本当に困った顔をした。
これはプラントまで一緒に来ないつもりだったことを意味するものだとイザークは思った。
イザークはを抱きしめていた腕を緩め、体勢を変えの唇を奪った。
―――数年ぶりのキスは長く切なく甘いものだった。
おまけ
「あのさ、俺どうすればいいのかな?」
「??何がですか?」
「部屋だ、部屋!イザークとちゃんが使うだろ?」
それにニコルは小悪魔の笑みで答えた。
「ここで寝ればいいじゃないですか」
<あとがき>
ガモフの人たちアスランたちが戦闘に出ているのにこんなのんびりしてていいの?って、質問は無しで。
最初はギャグぽかったこの話書き直したらなんだか甘い話に。
イザファンじゃない人が読むとキツイかも。
辛く?なる前にやっぱ甘くしないとねぇ?