工場各所で起こる爆発とプラント内に侵入してくるMSジンにより混乱に陥るヘリオポリス。
は非難しようとしたがどこのシェルターも空いていないことは確認済みだ。
しかも今回ヘリオポリスに赴いたのは一般の便だったため、宇宙に出ることもできない。
そしてこれからどう行動しようかと考えているの元にザフト兵が現れた。
「・様ですね?
一緒に来て頂きたいのですが・・」
銃を手にしながら、質問ではない問いをする。
(はぁ〜、見つかちゃたか・・誰の差し金かしら?
ここにいても埒明かないし。
それにイザークにもずいぶんと会ってないし・・まいっか。)
そこでの考えがまとまり、まっすぐとザフト兵に向き合った。
「・・いいでしょう。銃を下ろしなさい。
それは私に対し敵になることを意味しますよ」
の言葉にザフト兵は怯んだ。
そのの言葉の意味は正しい。
個人ではなく、多くの者を敵に回すことになるのだから・・。
「失礼しました。・・ですが、これは様の身を守るためのものでございます。」
ザフト兵は銃を下ろし、敬礼して言った。
(イザーク・・やっと会えますね。
我侭ばかりですいません。)
そうしてを守るようにザフト兵は取り囲みながら去って行った。
Meeting again 〜愛しいあなた〜
はザフト兵に連れられて、まずヴェサリウスに訪れた。
しかし、肝心のクルーゼ隊長がこの艦に現在乗っていないらしく先に艦長のアデスのところに来た。
アデスも同様敬礼している。
「艦長のアデスと申します。ご無事でなりよりでした。」
「この度は私などを拾っていただきありがとうございます。」
「いいえ、様を助けられることが出来るとは・・とても名誉なことであります。」
「アデス艦長、そう硬くならないでください。
ところで私はクルーゼ殿が帰って来るまでどうすれば宜しいのでしょうか?
クルーゼ殿にもお会いしなければならないのでしょう?」
「気が利かなくて申し訳ございません。
今、案内させますので。
・・アスラン・ザラ!入れ。」
そこでアデスとの会話は終了し、アスラン・ザラが入ってきた。
「はっ!」
「様を部屋まで案内してくれ」
「はっ!承知いたしました!」
2人はそれだけで会話が終了し、アデスはもう1度に敬礼してから業務へと戻った。
一方、アスランはの元にきて、敬礼した。
「それではご案内いたします」
はアスランの誘導でブリッジを出た。
そしてドアが閉まるとは口を開けた。
「アスラン、敬語など使わなくても良いのですよ。
私はあなたよりも年下ですし。
それに以前にも言った筈です。」
「は、はい、すみません。」
はアスランの言葉使いにため息をついてもう一度口を開いた。
「もう、いいです。その内タメ口を利いてくださいね。
・・ラクスは元気してますか?」
「はい。今度は追悼一周年式典に彼女は慰問団の代表として出席なさるそうです。」
「そうですか。ラクスにお会いしたらよろしくお伝え下さい。」
「はい、もちろんです。
ですが御自分からでもいいのでは?」
「すぐ会えるとは限りませんもの。
それにあなたに頼んでおいたほうが早いのではありませんか?」
「はぁ」
それからも意外と話は弾ませながら、アスランとは部屋へと向かうのであった。
<あとがき>
少々短いですが今回はこの辺で。
あとでまとめますので。
イザークに会えるの果たしていつになるやら。
次回クルーゼ隊長は必ず出るとして・・イザ出れるかな??
それでは次回までさよならー。