工場各所で起こる爆発とプラント内に侵入してくるMSジンにより混乱に陥るヘリオポリス。
は非難しようとしたがどこのシェルターも空いていないことは確認済みだ。
しかも今回ヘリオポリスに赴いたのは私用だからと一般の便だったため、宇宙に出ることもできない。
そして最後に行き着いたのは連合に保護されることだった。
(はぁ〜、最悪〜;軍の世話になんてなるつもりなかったのに。
まあ 結局報告しに行かなければならないのだけど・・・)
2ナチュラルでの立場
は突然立ち止まり、小さな端末(PCみたいなもの)を開き、何かの画面を眺めていた。
(今の状態でなかにはいるのは危険ね。
となると、コレか・・)
の目線の先にはある一点が点滅した地図のようなものだった。
そしてはソコへと走り出した。
「気づきました?キラ!」
ミリアリアはマリューに声を掛けた後キラを呼んだ。
そしてキラはミリアリアたちの元へ走り出した。
マリューの側に駆け寄ったキラ。
マリューは小さく呻きながら起き上がろうとした。
「あ、まだ動かないほうが良いですよ」
キラがそう言って女性の側にしゃがみ込んだ。
「すみませんでした。
なんか僕、無茶苦茶やっちゃって・・・」
キラが苦笑いしてそう言い終わるとミリアリアが戻って来てマリューに水を差し出した。
「ありがと・・・」
少し掠れた声でそう言うと女性は苦痛に顔を歪めながら起き上がり始めた。
キラは急いで手を貸して女性を座らせた。
「すげーなぁ!
ガンダムって〜の」
女性が水を飲みだした時だったそんな声が聞こえて来てマリューは視線をそちらに向けた。
キラ達も同じようにそちらを見る。
「動く?動かないの?」
「お前等あんまり弄るなって!」
カズイとトールにサイが注意を入れる。
しかし、トールとカズイはそのままストライクを弄っていた。
「なんでまた灰色になったんだ?」
「メインバッテリーが切れたんだとさ」
そう話すトールとカズイ。
「その機体から離れなさい!!!」
女性は怒鳴るのと同時に銃をトールとカズイの方に向けて引き金を引いた。
「「うわぁっ!!」」
弾はストライクの装甲に当たったが銃声に驚いたカズイとトールは身を屈めた。
「嘘でしょ・・・・。
トール!カズイ!大丈夫?」
「あぁ・・・」
「な、なんとか・・・」
トールとカズイが無事なのを安心したのもつかの間女性は銃を構えたままストライクの方へと歩み寄って来た。
「何をするんですか!?止めてください!!
彼らなんですよ!気絶した貴方を降ろしてくれたのは!!」
ストライクへと近づいて行く女性を止めてキラはそう叫んだ。
すると女性はキラの方に銃口を向ける。
「助けて貰った事は感謝します。でも、アレは軍の重要機密よ。
民間人がむやみに触れて良いものではないわ!」
「なんだよ・・・。さっき操縦してたのキラじゃんか」
女性の言葉に口を挟んだトールに女性はキラから銃口を外すとトールに向かって銃を構えた。
その瞬間トールは顔を引き攣らせた。
女性はグッと表情を引き締めて銃口を空へと向けて発砲した。
「黙りなさい!!皆こっちへ!」
女性はそう言うとキラ達をベンチの前に並ばせた。
「一人ずつ名前を・・・」
「サイ・アーガイル」
「カズイ・バスカーク」
「トール・ケーニヒ」
「ミリアリア・ハウ」
サイ達が順番に名前を告げたがキラは無言だった。
女性は銃をキラの方へ向けると名前を言うように即した。
「・・・・・キラ・ヤマト」
キラが名前を言い終わると女性は身体の向きを少し変えて正面を向いた。
「私はマリュー・ラミアス。地球軍の将校です。
申し訳ないけど貴方達をこのまま解散させる訳にはいかなくなりました」
「「「「えぇっ!?」」」」
ラミアスの言葉にキラ以外の四人が声を上げた。
しかしラミアスはそんな四人を余所に話を続ける。
「事情はどうあれ軍の重要機密を見てしまった貴方達はしかるべき所と連絡が取れ
処置が決定するまでの間、私と行動を共にして頂かざるを得ません」
「そんなっ!?」
「冗談じゃねえよ!なんだよ、そりゃ!」
「従って貰います」
文句を言うカズイとトールにラミアスがそう言うと今度はサイがラミアスに意見した。
「僕達はヘリオポリスの民間人ですよ。
中立です!軍とかなんとかそんなの関係もないんです!!」
「そうだよ!大体なんでヘリオポリスに地球軍がいる訳さ!
そっからして可笑しいじゃねえかよ!!」
「そうだよ!だからこんな事になったんだろ!」
トール達がそい言った文句を言った時だった女性は手にしていた銃を空に向けて引き金を二回引いた。
そしてその後すぐに銃口をトール達へと向けたのだった。
「黙りなさい!!何も知らない子供が!
中立だと関係ないと言ってさえいれば今でも無関係でいられる。
まさか本当にそう思ってる訳じゃないでしょ!?
ここに地球軍の重要機密があり、貴方達はそれを見た。
それが今の貴方達の現状です」
「そんな乱暴な・・・」
「乱暴でも何でも、戦争をしているんです。
プラントと地球、コーディネイターとナチュラル・・・貴方達の外の世界はね・・・」
ラミアスがそう言って銃を下ろすと皆黙り込んでしまった。
「あらあら、ラミアス殿。
感心しませんわ。その言動」
「!!・・・様」
突然現れた少女にその場にいた全員が唖然とした。
しかも少女は笑顔でラミアスに説教をしている。
ラミアスはラミアスで青い顔をして、その少女の話を聞いていた。
――少年少女等は新たな疑問が出来たらしい。
笑顔で軍の仕官に説教をする少女のことを・・・・
<あとがき>
進まない。でも手は動く。
SEED書きやすい。
ヒロイン今回絡みな〜い。
すいません。
AAは毎回こんなかも。
精進します。