イザークに召集命令が掛かり、また戦闘に出ることとなった。


「イザーク、大丈夫?」


「ああ、そんなやわな鍛え方してないさ」


「それならいいけど・・」


。・・わかってるな?」


「・・・ええ。本国に帰れそうも無いし・・と、いうか帰してくれそうも無いしね。

 (イザークもそしてあの人物も・・)」


「それならいいが・・。」


「そんな顔しないで。私はあなたの側にいるわ。」



何かを恐れているように見えるイザークには微笑み掛けた。


彼の不安が少しでも取り除けるように―――――――と。








〜Real〜現状






はイザーク達が出撃するのを見送った。


あまり褒められたことではないがMSデッキまで行って来たところだ。


様だ!」


そんな声が幾つも聞こえた。


は地球でもプラントでも有名だった。


ラクスのようにアイドルという訳ではない。


だが、彼女のカリスマ性からかもしれない。


何処か我々とは違う何かがあるようで皆、彼女に惹かれた。


彼女が何者なのかは知る人はほんの僅か。






「あの方達に御武運が有らん事を・・・」
























『ピピッ・・』



イザークの部屋の通信機の呼び出し音が鳴り出した。


今はこの部屋の者がいないことは誰でも知っている。


なのに何故・・・。


はそう思った。



「はい、何か?」


様!至急ブリッジにお越し下さるように、との事です。』


「はい?何故でしょうか?

 私はそのような所に行っては邪魔になるでしょう」


『そ、そんなことはありません!ですからお早くお出で願います。

 先ほど迎えを遣りましたので』


なんと準備のよいことだろう。


をこの戦域に介入させるつもりなのだ。


本来ならは中立的な立場などに留めて置くつもりは連合もザフトもないのだろう。


の力はコーディネイターにも脅威なものなのだから――――。











































「ようこそ御出で頂きました。様。」


「挨拶はいりません。今は戦闘中でしょう?

 私がいて、本当に宜しいのですか?」


「その方が兵士たちの士気も高まります。」


「私はラクスさんのようなアイドルになった覚えはありませんが?」


「何を言います、様。

 以前のモノを拝見させて頂きましたよ。

 今ではラクス様に続くプラントのアイドルですよ。」


それを聞きは驚いた。


まさかそんなものがプラントで出回っているとは。


何処までアノヒトには私の情報が漏れているのか。


仕方なくは兵が促した場所に腰を下ろした。




































「―――ヴェサリウスに打電」


ゼルマン艦長が言ったことには疑問に思った。


本来なら口出すことも無いだろうが何か嫌な予感がしたはゼルマンに声を掛けた。


「艦長、ゼロはいないのですか?」


「はい、確認されていないようです」


「・・こちらもヴェサリウスも警戒を怠らないようにお願いしますよ」


「それは奇襲?・・という可能性があるという事ですか?」


「・・そういうことになりますね」






























この事がきっかけでクルーゼがをブリッジに上げた理由が分かるのだった。






















































<あとがき>
SEEDの続編が10月から始まるようなのでショートカットして進めていきたいと思います。
それまでにせめて第3クールまでいきたいですね。
今回はイザの出番がないのは仕方ない。(爆)

最初ココでばらす気が無かったものまででてきてる。
知らないうちに書いてしまったのかもしれない。
イザークはイザークでヒロイン逃がさないように必死だし・・。




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