「!!」
今日はイザークの誕生日だ。
都合良く今日はオフだったためイザークと出かける約束をしていた。
だが、困ったことにプレゼントを用意出来ていなかった。
どうすれば・・・。
姫
「イザーク、誕生日おめでとう」
とりあえずそう言っておこう。
そう思って言ったら、イザークが目を丸くした。
え?どうしてだろう・・。
まさか私がイザークの誕生日だって知らないとでも思ったのかしら?
それが本当なら酷いわね。
イザークは少し照れた様子で「・・ああ」と言った。
きゃっ、可愛い。
イザークって意外と可愛いところあるんだよね。
初めは表情崩さずにしていたり、怒った顔ばかりしていた。
思い出に浸っているとイザークが眉を顰めた。
私はそれを見てヤバイと思い咄嗟に言葉が出てしまった。
「イザーク、プレゼント何が欲しい?」
イザークはその言葉に目を見開いた。
だが、直ぐにニヤリと笑いこう言ってきた。
「が欲しい」
はっ?!なんですって!!私が欲しい?
何かの聞き間違い??私、モノじゃないし。ねェ?
イザークがなかなか答えない私に痺れを切らしたようで眉の皺が増えてきている。
「イ、イザーク?私、モノじゃないんだけど・・・」
「がいい」
「だから・・私・・んっ!!」
私の反論はイザークの唇によって遮られた。
ソレは軽いものではなく、段々深くなっていく。
私はイザークの胸を押して、イザークの腕の中から抜け出そうとした。
だが、女の私の力が男のイザークに勝てるはずもない。
しかも、私の後頭部や腰に手を当てられているため抜け出せるわけもなかった。
イザークったら強引なんだから。
私の力が抜けていくのが分かるとイザークは私を開放した。
私が余韻に浸る・・呼吸を整える前にイザークは私の肩を抱いてた。
「行くか」
それを聞いて私は目を見開いた。
思わず溜息が漏れる。
もう決定事項なんですか?イザーク。
・・・仕方ないですね、今日だけですよ?イザークの好きにさせるのは。
その後、どうなったのかは2人だけの秘密。
<あとがき>
WEB拍手お礼に使っていたものです。
更新した日がイザの誕生日に気付いて急いで書いたものです。
あいかわらず短いのはお許し下さい。
37.王子にコレのイザークサイドがあります。