レイとルナマリアのザクの置いてあるハンガーにたどり着いたとき、アリシア達のいる場所に爆音が響いた。


咄嗟にレイはアリシアを落ちてくる瓦礫から庇った。





「大丈夫か?」


「う、うん。レイは?」


「俺は大丈夫だ」


「良かった・・・。あっ!ルナマリアさんは?!」


「私も大丈夫ですよー。アリシアさん(レイったら、意外とやるわねっ!)」





レイと受け答えしていたアリシアが庇われているレイの腕の中でルナマリアの存在が確認できた。


ルナマリアではなく自分を庇ったレイに少し苛立ちを感じながらも、慌ててルナマリアに声を掛けた。


二人の世界を作っている二人に半ば諦めながらも、ルナマリアは自分の無事を伝えた。


レイはアリシアの無事を確認すると、ハンガーの方に視線を移した。


ハンガーは崩れ落ち、MSは下敷きになっているのを見て、レイは舌打ちをする。


それを見たアリシアはレイ達に気づかれないように溜息を一つ付いた。









(無事のMSがあっても式典用じゃ、対抗できない・・・・。だとすると、追撃には時間が掛かるわね。

 せめて、一般人の方に被害がでなきゃいいけど……)

































act05.行き先~ a place to hope~














MSの上に瓦礫があるため、レイ達のMSは出撃できない。


現在、その撤去作業が行われている。






「俺たちがでたらこの娘を頼む」


「え?!・・・・ですが、誰なんですか?この娘は?」


「無礼な事を言うな。議長の義妹に当たる方だ」


「え?!では、この方が・・・」


「ああ、くれぐれも宜しく頼む」


「はっ!了解しました!」








瓦礫の撤去作業が行われる中、レイは出撃しなくてはならなくなったため、アリシアの護衛を他の者に頼んでいた。


他の者に任せたくはないとは思うが、そうも言ってられるなずもない。


アリシアの存在はまだ、ごく僅かの者しか知られていないため、レイの言う事を不審そうに兵士は見た。


アリシアの姿を確認すると、それは増すばかりでレイは仕方なく、その兵士に議長の妹である事を囁いたのだった。


それに兵士は目を見開き、大役を光栄に思い、声を上げ返事をするのだった。







アリシア」


「?どうかされたのですか?」


「私はこれから出撃しなくてはなりませんので、勝手ながら後をこの者に引き継がせました」


「そうですか・・・、分かりましたわ。気を付けて下さいね。

 ……それでは宜しくお願い致しますわ」


「はっ!」










































レイとルナマリアの発進を確認すると、アリシアは踵を返した。


そして急遽、レイの用意した者の方に向かった。





「シェルターへお連れ致します!」


「そう、畏まらなくとも良いですわ。その前にお兄様・・・、議長の無事を確認したいのですが・・・」


「へ?・・・はっ!承知致しました。直ぐに調べさせます!」


「無理を言って申し訳ありませんわ」


「いえっ!」







このまま、シェルターに非難したところでギルバートは居ないだろうと予想し、アリシアは兵士に無理を申し出た。


案の定、兵士も唖然としていたが、そんなことに構ってもいられない。


この事が戦争の火種となるのであれば、アリシアはそれを見極めたいと思うのも仕方の無い事であった。

































「議長は今、”ミネルバ”にいるようです」


「ミネルバですか?・・・確か、今回の進水式予定の艦でしたよね?」


「はい、その通りです。どうしますか?」


「私も迷惑でなければ、其処へ行きたいのですが、案内お願いできますか?」


「それは大丈夫ですが、宜しいのですか?」


「ええ、それは・・・。

 艦の場所へ案内して頂ければ、それで構いませんから、責任を負われることはないよう計らいますわ」


「いいえ、そういう事では・・・。では、ご案内します」


「迷惑、お掛けしますわ」







この兵士には本当に悪いと、思う。


自分の勝手で非常識な事を言っているのだから・・・・・・・・・。


だけど、今、ギルバートの下を離れるわけにはいかないから、こうするしか、ないの・・・・。
































インパルスらが戦闘を繰り広げる中、忙しいブリッジに通信が入ってきたのだった。





『艦長、アリシア・ギルバートと名乗る者が艦への乗艦を求めているのですが・・・・。』


「何ですって?!ちょっと待って・・・・。」






議長に引き続き、非常識な者が乗り込んできたものだと、ミネルバ艦長である、タリア・グラディスはそう思った。


この件に対してはタリアの一存で決めれる事ではない。


小さく溜息を一つ付いて、ギルバートの方に向き直った。





「議長」


「どうした?」


アリシアが乗艦許可を求めているのですが・・・・」






突然、此方を向いて、言いずらそうに口を開いたタリアから発せられた言葉にギルバートは唖然とした。


アリシアの安否は心配していたが、レイも一緒の事もあり、安心仕切っていた。


思いがけない行動にわざとらしく、声を発した。





「おやおや、それは仕方のない娘だな。


 済まないが、乗艦許可を出してやってくれ。タリア」



「・・・・分かりました」







こうなると思っていたわ。とは思っていてもタリアはそれを言葉にする事はなかった。


アリシアも安全な場所にいれば良いものを態々、戦艦に乗り込んでくるとは・・・・・。


その大半がギルバートにあることをタリアは予想できなかった。

































戦い。



それは、人の悲しみ。





































<あとがき>
比較的、今回は長めに書けたでしょうか。
予想通り、レイと議長のみの出演。
他に脇役さん等・・・。

次回はアスラン・シン登場か?!
絡めるかどうかは次回を待て!


もう、言い訳する事も御座いません。
欲を言えば、感想がほしいんなあ~、なんて・・・。
もうそろそろ、種の方も更新していきます。