町中…様々な場所がライトアップされクリスマスカラーに染まっていく…

そんな中は腕を組みサスケの誕生日プレゼントを考えていたのだった。

「ゲームソフトは、幸村様が渡しそうだしケーキは小助が作るだろうし…」

「私がどうかしました?」

ぶつぶつと独り言をいっているに小助が声を掛ける。そのことに慌てふためき動転してしまう

「ふふ、ごめんね…難しい顔をしていたものだから」

ほら眉間にしわ、とに指さす、本当に小助には敵わないなと苦笑した。

そしては彼女に相談するのが一番いいと思ったというよりも…他に相談できる相手がいないと言った方がいいかもしれない…。




「サスケへの誕生日プレゼントですか?」

「うん。」

「私は、が心を込めて渡せばなんでもいいと思いますよ」

「それはそうなんだけど…。男の子が欲しいものって…よくわからないんだ。」

そういわれて小助も自分の頬に手をついて考え始めたするとなにかを閃いたかのように手をポンと叩いた。

「では、マフラーを編んでみてはどうでしょう?」

「マフラーかぁ…。あ、でも私、編んだことないよ。」

「私が教えますよ。頑張りましょう!」

「ありがとう、小助!!」




―それから三週間経過







「「サスケ誕生日
   おめでとう!!」」

―12/24
今日はサスケの誕生日 小助は普段より手掛けて、ごちそうを作り上げ、幸村…真田邸の皆がお祝いしてくれる。

…が正しく言えば全員いるわけではない。

「幸村ーは?」

「部屋かな?そういえば…、ここ三週間ずっと部屋に篭りっぱなしだね…風邪引いたのかな?」

「幸村様、私がを呼んできます。」

といって小助はの部屋へ足を運んだ…というかが部屋から出られない理由を知っているのは小助だけで他の皆には言わないようにとに告げられていたためである。

小助がノックをすると少し開いた隙間からが慌ててマフラーを隠す様子が見えた。

小助はクスクスと笑いながらその扉を開く。

、できましたか?」

「え!?よかったー…小助か」

の側にはマフラーがラッピング紙で包んである先程の様子から見ても今、編み終わったところらしい。

「幸村様が、呼んでますよ。行きましょう」

その頃リビングの方では、あまりに小助とが来るのが遅いので先にプレゼントを渡そう、という話になっていた。

「じゃ、ボクからね∨ハイ!」

と幸村がサスケの首にかけながら渡したのは…

「「マフラー…?」」

サスケと誰かの声が重なる後ろを振り向くと同じプレゼントを持つが立ち尽くしていた…すると

「ごめんなさい…。同じプレゼント…用意しちゃって」

と…大粒の涙を零していたは今の自分にはどうしたら良いかわからなくて編んだマフラーをその場に、逃げるように夜の街へと駆け出していく。

!!!」


サスケの声も、もはやの耳には届かなかった。

「はぁ…はぁっ」

は近くの公園のベンチに座り込むと鳴咽を響かせて、泣きだした。

「ひっく…っサス…ケぇ」




(わかってる,悪いのは幸村様じゃない…逃げた私…)


幸村様がサスケにプレゼントを渡していた時一瞬だけ彼を憎く思ってしまった。

自分にこんな醜い感情があるなんて…

自分の思い通りにいかないから泣いて…プレゼントが同じだから逃げ出して…




(最低だよ…私…)


「探したぜ、バカ女。」



聞き覚えのある声、見上げればそこにいたのは…

が思い描いていた人少し違うと言えば彼の首に巻いてあるマフラーが白色ではなく青色の…

が編んだ物を巻いている。


「サ、サスケ?それ…///」

「この白はお前に用意した、もんだってさ。」

といって先程幸村がサスケの首に巻いたマフラーを、の首に掛けてやる。

サスケの話によると幸村がサスケに渡したこのマフラーは二人に恋人巻きをさせるがために本当はにあげるものだったらしい。

…がに渡してもサスケ渡しても同じことだと思いサスケに渡した、 というわけだった。

「ゆ、幸村様…//そんなこと考えてたのか。」

「オレは、そんなことする気更々ないからな。」

「そういうと思った…ι」

「さ、帰るぞ。」

そういって、に手を差し延べる。

なかなか手を差し出さないの手をサスケは掴み引っ張り連れていった。

するとサスケは、なにかを思い出したように立ち止まりの方を振り向く。

「そうだ。これ…」

「え?きれい…。///」

の手に渡されたものはホワイトシルバーリングリングの中にMerry X'masと英語で彫ってあった。

彼の性格からして素直に言えないからここに彫ったのだろうとは思った。

「…うん!!」


「手、だせよ…はめるから。」

今度は言われた通り、右手を出す。

…がサスケは左手を掴んでの薬指にはめる。

「サスケ…。なんで左手の薬指なの?」

「なんだよ、お前も知らないのか?」

「お前も…ってあんたも!?」

どうやら二人ともこの意味がわかっていないらしい。

まあ、大体の方はご理解を頂けると思うが、一言で言えば将来の誓いである。

とまあ補足説明はこの辺に本編へ戻ろう。

「幸村が、ずっと一緒にいる証だって、そういってた。」

「ずっと一緒に…///」

どうやら彼らの主、幸村が意味を教えたようだ。

あながち間違いではないが37歳(…)のあんたなら意味わかるだろう!?

本当のこと教えてやれよ!といったツッコミはおいておこう。

本編へ戻る。(再)

「だから、来年もその先も…ずっとオレと一緒にいてくれるか?」

「…うん!!///」


Merry X'mas& HAPPY BIRTHDAY!
































あとがき:甘々?ギャグ?わかりません(涙)とにかくサスケ誕生日おめでとう!
とりあえず間に合ってよかったです。
(ちゃんとやれ)というか天然ですなιサスケもちゃんも…
今時小学生だって意味を知っているのでは?でもしあわせだからよいか!!

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