今日、ここ氷帝学園では男子テニス部が活動していた。










        1出会い















テニス部が練習を続ける中、氷帝学園に1人の少女が降り立った。
氷帝の校門前に少女は車から降りたった。





「ふー疲れた、ここね?転入先は。」

髪をなびかせながら少女は言った。
少女の言葉に後ろに控えていた者がそれに答えた。

「はい、お嬢様。

 私はこちらでお待ちしておりますので、

 なにかありましたらお申し付け下さい。」

「わかりましたわ。

 では行って参りますね。」 

最後に少女は男に笑顔を見せ学園内へ去っていった。





































ところ変わってテニスコート。
男子テニス部が活動している地である。
周りが練習しているのにかかわらず、部長は指示を出しながら自分はそこに突っ立っていた。
まぁ、そこらの日陰で寝ている者もいるのだが・・。

そこに先ほどの少女が現れた。
まっすぐこちらに向かっている。
それに気づいた跡部は振り返った。
少女は跡部の前に来ると一瞬笑顔を見せ、口を開いた。


「部長さんですか?

 榊先生にお会いしたいのですがこちらにいらっしゃいませんか?」

それを聞き跡部は少し不信に思った。
だが、すぐに少女の質問に答えた。


「部長は俺だが、監督は今ここにはいない。」

と、事務的な返事をした。
それを聞き少女は目を丸くした。

「おかしいですわね。

こちらにいるから来るように言われたのですが。

あっ、申し遅れました。私と申します。

以後、お見知りおきを。

・・よろしければお名前を伺ってもよろしいですか?」


跡部は少女のその名前にも、言動にも驚いた。 
といえば、世界各国を回る大財閥だ。
そんなやから日本にいるわけがなかった。
だからその考えは頭から消えうせ、次に監督と知り合いのそうな言い方が気になった。



「・・・・・・・跡部景吾です。

監督はここで待っていればそのうちいらっしゃると思いますが。」



跡部は監督の知り合いに下手な態度はダメだと覚ったのか、いつもとはまったく違った態度で話した。
は跡部の言葉を聞くと、少し困ったような顔をした。
そんな2人の様子を面白くなさそーに、正レギュラー陣が見ていた。


「っずるいぃ!!・・・クソクソ跡部!!」

「そや、ずるいで自分。」

「先輩、ずるいです。」

「やるねー」

「ウス。」

「へっ、・・激ダサだな。」

「ちゃんと練習して下さい」


急に出てきた、正レギュラー陣には驚いた。
そんな彼女に構わず、自分の名前を言いちゃっかりの名前まで聞いていた。
それには笑顔で答えた。
ふと、忍足がなにかに気づいたようで聞いてきた。


「そういや、どないんして姫さんはここにおるん?」


「えっと、明日からこちらに転入することになりまして、

そのことで榊おじ様にこちらにいるから来るように言われたのですが。

なぜかいらっしゃらなくて・・・。」

は少しいたたまれないようだったが、説明した。
それを聞いたとたん岳人が声を上げた。

「えっ!は氷帝にくんのか!!?」

「ええ、まあ。」

「「「「「おじ様!!?」」」」

「えぇ、榊先生とは・・・・」

そこまで行った時、テニスコートによく知る声が響いた。






       「      」






と・・・・。






























<あとがき>
本編連載に他校がまだ全然出てこなくて書き始めたもの。
いつまで続くのか・・・。