「ではこれよりハンター試験を開始いたします」





その一言が始まりとなった。
















   Freedom is won this 
       2 第1次試験 1
 






「こちらへどうぞ」


そう言い、男は歩きながらなにやら話し始めた。



「さて 一応確認いたしますが

ハンター試験は大変厳しいものもあり運が悪かったり

実力が乏しかったりすると ケガしたり 死んだりします」



「先ほどのように受験生同士の争いで再起不能になる場合も多々ございます」



「それでも構わない
―――という方のみついて来て下さい」


男が話し終えると、受験生はみな一斉に動き始めた。
どうやら全員参加の意思があるようだ。


(まぁ、当たり前だろうけどね)


もそう思いながら歩を進めた。



              ”ザッ ザッ ザッ”


「承知しました

第1次試験 405名全員参加ですね」



そう言うと男はだんだん歩を早くしていった。
それに気がついたは男を見失なわないようついて行った。
その途中、男はまた口を開いた。




「申し遅れましたが 私

第1次試験担当官のサトツと申します」



「これより皆様を

2次試験会場へ案内いたします」



それを聴いたとたん周りがざわつく。
それを見たは周りがとんだ阿呆ぞろいで呆れ返った。
またそれが驚きでもあった。


(くすっ、とんだ阿呆ぞろいね・・・・。

 そんなんで大丈夫かしら?・・・・・くすくすっ

 まぁ、例外もいるようだけれどね。)



そうが考察していると、1人の忍びらしき者がサトツと名乗った者に声をかけていた。



「2次・・・・・・?

てっことは 1次は?」



「もう始まっているのでございます」




「2次試験会場まで 私について来ること

これが1次試験でございます」



     ”!!”

周りが驚いているというのにサトツは構わず言った。



(試験はとっくに始まっているというのに悠長なことで)


「場所や到着時刻はお答えできません


ただ私について来ていただきます」







(ホント御馬鹿な方ね、そんなこと聞かずとも

分かりきっているというのに。)







(今年のレベルが高いって本当なのかしらね?・・・・)



は受験生を観察しながら、歩を速めて行った。





































がサトツの後ろ(先頭)に着くころ、黒髪で逆立っている少年に声を掛けられた。


「ねぇ、君 名前なんていうの?」

(うっわ〜、すっごい綺麗な子〜。お人形みたいだ)


「ん?」


はいきなり声を掛けられ、少々驚いたが少年の様子をすばやく判断し答え始めた。


「はじめまして、私は

とても元気がいいのね。見直しちゃう。

あなたたちは?」

どうやら一目でその者の人格等を見極めたようだ。
いつぞや読書を邪魔されたときの反応とはえらい違いだ。(*第1話参照)


「オレはゴン!で こっちは・・」

「オレ キルア」

(ふ〜ん、ホント綺麗だけどなんか裏がありそー
邪魔になったら消せばいいだけの話だけど)

「くすっ、仲がいいのね。

 よろしくね、ゴン? キルア?」


「「よろしく」」


本当に自分の都合のいい奴である。





















地上への階段 中間地点



脱落者   37名




































<あとがき>
なかなか話が進みません。
キルアとゴンはヒロインに気に入られたようです。
やっとキャラとの絡みが書けて一安心。
このままさくさくと進めて行きたいです。


なんか読み返したら変だったんで(改)