10真夜中のゲーム 2










(・・ん?後ろの方からネテロさんらしき人の気配がする   )




そしてすぐにそれは確信に変わった。

だが、は知らないフリしていた。

そして・・・・





カッ




ネテロがいきなりものすごい殺気を飛ばしてきた。

ゴンとキルアはいきなりの事に驚きながらもすぐに後ろを向いた。

は一応驚いたフリをしていたが、ゆっくりとゴンたちとは違うほうに視線を向けていた。


その時が視線を向けていたほうからネテロが




「どうかしたかの?」




と飄々とした顔で問いかけてきた。

そしてそれをは1人苦笑していた。




「あれ?
 ネテロさんこっちの方から誰か近づいてこなかった?」

「い−や」

(くすくす、ゴン本当に素直ね、私と違って・・・。)




がそんなことを考えていると今度はキルアが口を開いた。




「素早いね 年の割りに」


(キルア・・気づいたのね・・。ホント―――。)



そんなことを言っているキルアだが冷や汗をかいているようだった。



「今のが?ちょっと歩いただけじゃよ」



2人の殺気が飛び交う中、ゴンの顔を見て、は密かに笑っていた。


キルアとネテロが言い争う中、




「ねぇ、。とめなくていいのかな?」




と、ゴンが聞いてきたので




「別にいいんじゃない?ほっといても大丈夫よ。

 態々そんなことする意味ないもの」

「・・・・・・」




って、言っておいた。


ゴンはのその返事に悪意を感じ青筋を立てている。

だが、は本当に面倒なだけで他に特に意味はないのだった。

しばらく2人を見守りながらゴンと話していたら、ネテロが声をかけてきた。

どうやら解決?したらしい。




「で、3人とも返事はどうかのぉ?」


「「返事って?」」




本当はは分かってたのだけど、ついゴンと一緒にそう答えてしまった。



「お前さんたち本当に聞いてなかったのかい?

 これからワシとゲームをせんかね?」


「?」


「もしそのゲームでワシに勝てたらハンターの資格をやろう

 この船が目的地につくまでの間にこの球をワシから奪えば勝ちじゃ

 そっちはどんな攻撃も自由!ワシの方は手を出さん」



「ただとるだけでいいんだね?

 じゃ俺から行くよ」



「ご自由に」




『なめやがって』





キルアは口にこそ出してなかったがあきらかに切れていた。

キルアが歩き出したとたん何人ものキルアが出てきた。






「 !? (キルアが何人にも見える!!?)」

「ほう・・・」

(!!・・肢曲。

 ゾルディックさんはなに考えているんだか・・)















次の瞬間キルアがネテロの軸足にもろに蹴りを入れた。


「痛っ モロ軸足っ・・・!!」



キルアのその攻撃を見て、は苦笑していた。

次のキルアにかかるであろう衝撃に。




「いてぇ〜!!」



「鉄みたいだぜ。

 あのジーサンの足」



キルアはそういいながらコッチに戻ってきた。

そしてゴンがに聞いてきた。



はどうする?」

「何が?・・ああ、順番か。最後でいいよ。行っておいで」




はその言葉と共にゴンに笑みを贈る。

それを見ていたキルアは面白くなさそうにしていた。

そして次の瞬間、ゴンは



「行くぞ!!」



と言いながら走っていた。

そこではゴンから目線をずらした。

そして後で座っているキルアに声をかけた。





「キルア、大丈夫?痛かったでしょ?」

「ああ、でももうそんなでもない。

 それよりソッチ見ろよ。」

「え?」





キルアが指差した方を見ると、ゴンが頭を抑えていた。

たぶん加減を忘れたのだろう。




























そして暫くするとゴンが交代と言いながら戻ってきた。

さて、どうしようか。















とネテロは長めに間合いを開けて立っていた。




(さて、どうしたものかのぅ。コヤツ何処かで見たこがある気がするのだが・・。

 何処じゃたか・・・。それにしても・・・・)




はネテロが考えていそうなことはすぐに分かった。

考えて答えが出る者はそういない。だからは薄く笑みを浮かべてソレをみていた。



「ふぅ〜、ネテロさん。油断大敵ですよ」



次の瞬間ネテロの所に既に球は無く、はいつの間にか先程とは反対側にいてその手には球があった。

三人は驚いた。それはまったく動く気配がしなかったからだ。

ネテロでさえも気付かなかった。たとえ考え事をしていたとしても。







「合格ですね?」

「そじゃな」

「どうすればいい?」

「ああ、試験かの。そうじゃな受けて貰えるとありがたいんじゃが。」

「わかった。キルア、ゴン 私、先戻るね」

「なんで!!?」「わかった」





ゴンの言葉を遮るように、キルアが言った。

キルアは何かに気付いたようだ。




「それじゃ」




後ろを向いたまま、手を振りながらは去っていた。

ゴンはの去った後、キルアに疑問をぶつけていた。






























<あとがき>
やっとかけました。
半分書いて、スランプ状態に・・。
まだまだ試験終わりませんね
早く終わらしたい
さくさくいきたいですね
次、漸くクラピカ・レオリオが出せるかも

御意見・感想お待ちしています。