自由をこの手に・・・・・。





Freedom is won this 
      1ハンター試験へ




はある定食屋に来ていた。
  























中に入るとそこはいたって普通の定食屋だった。

「いらっしぇーい!!」

「ご注文は――――?」

「・・・ステーキ定食。」

  ”ピク”

「焼き方は?」

「・・弱火でじっくり。」

「あいよ―――」

「お客さん奥の部屋にどうぞー」

合言葉のように答えさせられてから案内された。
そして向かった先の部屋に入るとエレベータが動きだしたらしい。

(はぁ・・・やだな、地下に行くの)

とりあえず一口料理に手をつけていった。







































 ”チンッ”

「―――――B100か。」

(ふーっ、ホント最悪。)

は試験前の緊張感などなく、冷静な態度のわりにどーしょうもないことを考えていた。






”ウィィ・・・ン”

自動的に扉が開くと、中にいる受験生らしき者達がのことをいっせいに見ていた。
見た瞬間、みんな驚きに顔を染めたが、
”女か。”など馬鹿にしたようなことなどを次々に顔を見合わせて言い、苦笑していた。







そのように思う事は仕方のないことかもしれない。
なぜならは人間とは思えないほど完璧に近いほどの美しい容姿なのだ。
その上、女。
そんな者に試験合格は無理だと思っているのだろう。







(402番か・・・。)

は周りの者には気にも止めず壁の方へ行き、もたれかかった。
そして懐から本を出し、それを読み始めた。
だがそれにかまわず声をかけてきた者がいた。

「よっ、オレはトンパ。よろしく」

人のよさそうな顔をして、男は言った。
だがは読書を邪魔され少し不機嫌になり、極めて笑顔をつくりその男に言い放った。

「人がせっかく読書を楽しんでいるのに、邪魔するのはやめて下さいませんか?」

顔は笑顔、そして丁寧な口調で言われたトンパだったが、あまりの威圧感に固まった。
そのうち我に返ったのか何も言わずどこかへ行ってしまった。

「あら?・・・失礼な方―――――くすくすっ。」



















しばらくするとエレベータが開き、3人の新たな受験者が入ってきた。
またトンパという男がその人たちに近づきなにやら話し始めた。



”ぎゃあぁ〜〜〜〜〜っ”



急に叫び声が聞こえ、または不機嫌になり始めつつ声のした方を向いた。



「ア――ラ、不思議♪」

「腕が消えちゃった★

 タネもしかけもございません★」

「お オ」

「オ オオレのォォ〜〜〜」

「気をつけようね◆」

「人にぶつかったらあやまらなくちゃ▲」




(!!

 ヒソカか・・・・・。やっかいなのに会っちゃったなぁ。
 
 なんか起きそうだし。要らぬ心配が増えそう・・・。

 ホントやんなっちゃう。)
 

 ”はぁ〜”


(せめて巻き込まれないように気をつけなきゃ。
 
 それにできるだけ会わないようにしなきゃか・・・。

 ホント面倒。)






それからそのうち、また何か失敗したのかトンパは離れて行ったようだ。

もちろんは何も気に留めることなく読書に勤しんでいった。




















”ジリリリリリリリリリリ・・・・・・・・・・・・・・”








あたりにいきなり音が鳴り響き渡った。

(ホント煩い!・・邪魔が多いなぁ、本なんて読んでらんないじゃない。)

ふと音のした方を見ると、素敵な髭の人がいた。



「ただ今ををもって受付時間を終了いたします」
























「ではこれよりハンター試験を開始いたします」
















それが試験を始める合図となった。
































<あとがき>

お待たせしました。本当にハンター試験までの話です。
自分的に長いのですがどうでしょう?
もっともヒロインキャラたちと話してません。
すいません。次からは話せるでしょう。

ちなみにヒロインは嫌いな相手には容赦しません。
苦手と嫌いは違いますよ!
では次回もよろしく。



P.S
 ヒソカの語尾の記号が出てきません。
 誰か出す方法知りませんか?
(ハートとか、スペード、クローバーとか・・・。)
 教えていただけると助かります。 








しばらく別人格はでてきませんよ。